ライフスタイルに合わせて働き方が選べるホームヘルパー

ホームヘルパーは自力で日常生活を送ることが難しい高齢者や障がい者の自宅を直接訪問して日常生活のサポートをします。仕事内容は身体に直接触れて行う身体介護と身体に触れない生活援助の二種類に分けられますが、特に生活援助は掃除や洗濯といった家事が仕事になるためお手伝いさんと混同してしまう方もいらっしゃいます。しかしお手伝いさんと違って、雇用主の要望をすべて聞くのでは無く自立を目的としてケアプランに則ってサービスを行っているため、「できること」と「できないこと」がはっきりと分かれています。

ホームヘルパーが提供するサービスはあらかじめケアプランに基づいて決められているため、「今日はこれもお願いしたい」と要望があってもそれに応えることは原則できません。ホームヘルパーにとって大切なのは「公平性を守ること」です。人間を相手にしている以上どうしても好き嫌いが発生してしまいますし、情が湧く場合もあります。ですが、ホームヘルパーが提供している介護サービスは公的な介護保険によって行われているサービスであり、ホームヘルパーは公務員に準じた立場となるため公平性を守ることが重要視されるのです。

雇用期間には「無期雇用」と「有期雇用」の二種類がありますが、平成25年の法改正によって「有期雇用期間が通算5年目を迎えた労働者は無期雇用に転換することができる」と定められたため、より雇用を安定させることができるようになりました。これによって、派遣社員であっても長期的に働くことができるようになったわけですが、無期雇用ということはその派遣会社で定年まで働く、ということです。これから先のライフスタイルを考えた場合、無期雇用で働いても問題はないか、よく考えてから判断しましょう。