1日のスケジュール

介護サービスの内容によって訪問数も異なる

スケジュールは勤務先によって違う

ホームヘルパーの一日のスケジュールは勤務先や施設の種類によって異なりますが、「居宅訪問サービスを提供する施設」で働くホームヘルパーを例にして、身体介護と生活援助それぞれのスケジュールをみてみましょう。

身体介護のスケジュール

「8:30」
まずは利用者を訪問するために準備と確認をします。訪問する時間は予定表で決められているため、その時間に合わせて10分前には到着するように移動します。
「9:00」
利用者を訪問して仕事開始です。
利用者と顔を合わせたらまずは笑顔で挨拶をし、どんな介助を行うのか分かりやすいように説明しますが、利用者の介助が一部介助なのか、それとも全介助なのかでサービス内容は大きく変わります。
介助は基本的に排泄や着替えの手伝いから行います。排泄介助はおむつの交換とトイレ誘導、そしてトイレでの排泄介助、と個人差はありますが、下半身の清拭や洗浄などを介助します。排泄介助が終わったら次は着替えの手伝い、洗顔や歯磨き、紙のお手入れなどをお昼頃までを目安に行います。
「12:00」
お昼頃までに排泄や着替えの介助を行ったら次は食事介助です。食事を調理して利用者に食べさせたり見守ったりし、食後は後片付けを行います。食後の投薬が指定されている利用者には服薬の確認をして投薬の介助も行います。また、病院への付き添いが必要な利用者には送迎も行います。
「16:30」
入浴介助を行います。全身を拭いたり流したりして清潔にし、新しい下着などに着替えるサポートをします。入浴時は利用者が転んでケガをしないよう見守りますが、この時に気を付けなければならないのが「必要以上に手を貸さない」ということです。ホームヘルパーは自立を動かすためにサポートをするのであって楽になるためにサポートするわけではありません。手を貸したくなる気持ちをぐっと堪えて、見守るようにしましょう。
「一日の介護が終わったら」
その日行ったサービスの内容やその際の注意事項など記録を作成します。

生活援助のスケジュール

ホームヘルパーの仕事で一番需要が多いのが生活援助です。身体介護と違ってひとつの訪問先を一日かけてサポートするのではなく、一軒につき60分~90分程度の短時間サポートとなるため、日によっては何軒も訪問することがあります。
「8:30」
身体介護同様、まずはその日の訪問リストに目を通して準備をします。
「9:00」
利用者を訪問し、笑顔で挨拶をしたら調理や掃除、洗濯、買い物、薬の受け取りなどのサービスを開始します。調理や買い物のサポートがある場合は、まずは材料や生活用品などの買い出しを行います。帰宅後、買い物を片付けながらどんなものが食べたいか利用者と相談してから調理を開始します。もちろん、後片付けや洗い物も。
掃除のサポートを行う場合もまずは利用者と相談してから行うようにします。勝手に始めてしまうと利用者の気分を害することになってしまうため、必ず承諾を得てから行いましょう。
指定されたサービスが終了したら、記録を作成して終了です。
「11:30~」
次の利用者のところへ向かいます。