ホームヘルパーについて
高齢化の日本に欠かせない存在!
ホームヘルパーってなに?
ホームヘルパーとは肉体的、精神的に日常生活を送ることが難しい高齢者や障がい者のサポートを行う人のことです。生活面のサポートが目的となるため、直接利用者の家庭を訪問して仕事を行います。
一体どんなことをするの?
2003年に法改正される前までは数種類に分類されていましたが、法改正後は分かりやすく「身体介護」と「生活援助」の二種類に分類されました。
「身体介護」は直接利用者の身体に接触する、食事の介助・歩行の介助・排泄の介助・入浴の介助・体位交換・清拭・おむつ交換などを対象に介護サービスを行います。次に「生活援助」ですが、生活援助は掃除・洗濯・調理・買い物といったように日常生活に必要なサービスが対象となりますが、身体介護と大きく異なるのは直接身体に触れることはない、ということです。
必要なのはどうして?
ホームヘルパーは昭和30年代から「老人家庭奉仕員」と言われ、法制化もされていましたが、昭和57年の法改正までおよそ27年間はあくまで救貧を対策するために設けられたものでした。そのため利用者の大半を占める高齢者の中には、「ホームヘルパーは救貧制度の中で生まれたものだからお上のお世話になりたくない」という印象を持ち、ホームヘルパーのお世話にはなりたくないと抵抗感を持っている人もいます。このことから介護と言えば「家庭介護」が当たり前とされていたため社会的責任として高齢者の介護を行うのは家族である、と認識している人も少なくありませんでした。近年は「施設介護」が当たり前になってきましたが、それでもまだ施設介護よりも低コストで地域社会での生活を目指す「在宅介護」を重要視している人も多くいます。そのため、ホームヘルパーは、デイサービス・ショートステイと並べて在宅福祉三本柱として注目が集まるようになったのです。
お手伝いさんじゃないの?
ホームヘルパーの仕事のひとつ、「生活援助」は掃除や洗濯などの家事も含まれているため、お手伝いさんと混同する人もいますが、ホームヘルパーはお手伝いさんではありません。
少し難しい話になってしまいますが、ホームヘルパーは利用者の「自立支援」を目的として、公的な介護保険制度のもとサービスを提供しています。そのため、サービスにかかる費用は基本的に介護保険から賄われています。ですが、お手伝いさんは個人で契約して家事サービスを行ってもらう私的なものです。そのため、雇用主の要求通りに仕事を行うことが当たり前ですが、ホームヘルパーは自立支援を目的としているため、お手伝いさんのようにすべての要求を受け入れるわけではありません。自立支援の計画に基づいてサービスを提供しているのです。