代表的な悩みごと
女性が多い職場だからこその悩みとは?
給料が低い
ホームヘルパーは介護職全体の中でも特に女性の割合が多い職業です。そのため、家庭と両立するために短時間労働のパートという雇用形態で働いている人も少なくありません。そのため、正社員に比べるとどうしても安定性に欠けてしまい収入も低くなってしまいますが、さらにホームヘルパーの特質上、利用者の都合でサービス自体がキャンセルされてしまうこともあります。時給で働くパートにとってサービスをキャンセルされるということはその分の仕事がなくなるということです。収入にもダイレクトに響き、大きなダメージを受けてしまいます。
事業所の中には希望収入額に考慮して勤務量を考えてくれるところもありますが、急なキャンセルなどは誰にも予測できるものではありませんし、中には契約自体が終了してしまうこともあるため、確実さに欠けてしまいます。また、訪問件数が流動的であるということは月の収入も流動的であるということです。そのため、今月は期待していた額よりも低かった…とがっかりしてしまうことがあります。
拘束時間が長い
ホームヘルパーは自宅や事業所から訪問先に直接向かって仕事をしますが、移動時間は勤務時間には含まれていません。そのため、訪問先が近ければ移動にそれほど時間はかからず負担には感じませんが、距離がある場合は勤務開始時間に間に合うよう早めに出発して移動しなければならないため、その分拘束される時間も長くなってしまい負担も大きくなってしまいます。
また、生活援助のように短時間のサポートを主に行っているホームヘルパーの場合、次の訪問先までの移動時間やサービス開始までの待ち時間が発生しても勤務時間には含まれません。
仕事のための移動や待ち時間なのに収入に反映されない…。これは不満を感じてしまう人がいるのもうなずけますね。
コミュニケーションが難しい
ホームヘルパーは人を相手にする仕事のため、中には相性や性格が合わない人もいます。いくら仕事とは言え、合わない人のもとへ訪問して介護サービスを提供し続けるのは精神的にも苦しくなってしまいます。終了後に仲間内と励まし合ったり愚痴を言い合ったりしながらうまくストレスを発散できれば問題はありませんが、ストレスを発散することもできず蓄積してしまうとホームヘルパーという仕事自体に苦痛を感じてしまうことになります。
また、ホームヘルパーは女性が多い職場です。そのため、長年同じホームヘルパーが通っている訪問先に新人ヘルパーが入るような場合、ベテランヘルパーに気を遣って行動しなければならないなど介護サービスを提供するだけでなく違う悩みが発生することもあります。
このように、コミュニケーションの取り方や女性特有の人間関係など業務外の悩みを抱えている人は少なくありません。